詳細版は『食アド®︎情報誌』2024秋号、『食アド®︎情報+(プラス)』2024冬号でご紹介します。

もっと学ぼう!日本の食材・食文化
──高知県──

 日本の食材や食文化を、もっと学ぼう! という趣旨の本企画。第1弾はこのところ全国区の話題が多い高知県をご紹介します。

  NHKの朝ドラでは、高知県出身の植物分類学者・牧野富太郎博士をモデルにした『らんまん』(2023年4月〜9月放送)が人気を博したのに続き、2025年にはやなせたかしと小松暢夫婦をモデルに『あんぱん』が放送されます。そう、子供たちの大ヒーロー「アンパンマン」が誕生するまでの、愛と勇気の物語とのこと。

 食アド®は、もともと高知県とはご縁があるのです。資格創設メンバーの一人で食アド®公認講師副代表の竹森美佐子先生は高知県出身。現在も月に1回のペースで帰省し、食材の調達などをしています。本取材とシンクロするかのように、東京で高知料理を楽しむ試みも始めています。

 本記事はWebサイト『食アド®倶楽部』用の速報版です。本編は『食アド®情報誌』2024秋号、『食アド®情報+(プラス)』2024冬号でご紹介します。お楽しみに。

東京練馬区の牧野記念庭園には、放送終了後1年近く経った現在も多くのファンが訪れています。
アンパンマンは高知市内でもヒーロー。こんなところにも。
竹森先生がNPOで運営するキッチン・カフェ花うさぎ(東京・高円寺)では「高知のおきゃく」を開催。
高知県庁には「高知家」の表札。高知県は一つの大家族、皆さんも家族の一員にというメッセージ。

第1回の高知取材をコーディネートしてくださった澤原清之さん(左)。高知県が今年から始めた「どっぷり高知旅」キャンペーンなどの観光プロモーションコーディネーターを務めておられます。文字どおり、どっぷりと高知の魅力にはまって、移住10年目とのこと。おかげさまで、現地ならではの美味しい食材と深い話を取材できました。

高知といえばカツオ! 実は食べる地域によって調理や食べ方が違います。こちらは漁師町中土佐町の久礼大正町市場で食べたたたきと刺身。船上で漁の合間に短時間で調理してサッと食べられるようシンプルなのです。たたき専用の天日塩でいただきました。

明治時代に漁師の女将さんたちが始めたという久礼大正町市場。1915年の大火の際に大正天皇から復興費が届けられたことに感謝し、大正町と名付けたのだそうです。

藁焼き、やってみました! 専用の稲藁を栽培するほどのこだわりを持つ田中鮮魚店・田中隆博社長直々の指導を、竹内会長が受けました。お味はどうでしょうか?

完全天日塩を製造する小川製塩所の小川心平さん。ミネラル豊富な川が流れ込む久礼湾の海水と強い太陽光のみで2か月かけて製塩しています。用途によって結晶の大きさやバランスを調整するため、60℃にもなるハウスの中、製塩途中の塩水を素手で確認します。熱くて痛い作業なのです。

くれ天、かつおだしのところ天、文旦かき氷なども取材しました。詳しいご紹介は本編で。

旬の高知の食材を味わえる店「十刻(ととき)」にて、山菜の天ぷら、イタドリの油炒め、ウツボのたたき、ちくきゅう(ってなに? 本編で紹介します)・・などなど。

高知といえば県下に18蔵もある日本酒。良い水、良い米に加え、県が酵母を研究開発してデータを共有するなど、県をあげて振興している結果でもあるのです。

高知県は海産物が有名ですが、農産物も日本一が多くあるのです(詳しくは本編第2弾をご覧ください)。

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