2026年 秋号

「サッカー殿堂入り」の栄誉を励みに 

竹内★ 澤さんこんにちは。前回のトークの1週間後くらいに大ニュースが入ってきました。JFAのサッカー殿堂入りおめでとうございます! あの時は当然わかっていたんですよね。その掲額式が9月1日で、9月6日はお誕生日と、重ねておめでとうございます!!

澤● こんにちは! ありがとうございます!! 殿堂入りについては、発表の2、3か月前に、選考されそうだからという連絡はもらっていましたね。トークでお伝えできずすみません。 

竹内★ しかも、今年から始まった女子部門の選手選考では、やはりというか、誰もが納得の一番目として選ばれたわけですよね。 

澤● これまでの特別選考では何人も女性の先輩が選ばれていますし、チームとしては2011年ワールドカップ優勝のなでしこジャパンが殿堂入りしていますので、女性としてまったく初めてではないですけど、大変うれしいことです。 

 殿堂入りという栄誉を励みに、これまでの私のサッカー人生のすべて、それから私を支えてくださった方すべてに対する感謝を忘れず、日本サッカーの発展に役に立てればと思っています!  

竹内★ 素晴らしいです! それから、福島ユナイテッドFCの「未来創造アンバサダー」にも就任されたと発表がありました。未来創造というのは、たとえばどんなことですか?

澤● スポーツサイエンスパーク構想があって、世界最大の木造スタジアムの建設が予定されているのですが、スポーツの持つ力を活かして人づくりや街づくりをしようということなんです。その構想に、私のサッカー経験を活かして関わって、クラブや地域の人たちといっしょに実現していければと思っています。 

 なでしこジャパンの強化合宿では何度となく福島のJビレッジを訪れました。2011年のワールドカップ優勝は大震災被災地の方々の思いに後押しされた結果です。その後も、夫が福島ユナイテッドFCの副社長になるなど、福島とのご縁は特別なものを感じています。お世話になった福島や東北をより元気にするために、お役に立ちたいですね。

竹内★ 他にアジア大会のアンバサダーもやられているし、これだけニュースやテレビ出演が多いと、前回写真を撮ってくるっておっしゃってた北海道旅行なんかも、忙しくて行けてないんじゃないか心配してたんですよ。 

澤● 北海道行きましたよ! 写真も撮ってきました。確かに忙しいんですけど、娘と温泉に2度行きましたし、家族3人でも1回行ったし、仕事のついでですけど夫の誕生日を2人でお祝いしたり。

竹内★ よかった、忙しくてご家族の時間もままならないのではと。さすが、間隙をぬってアクティブに行かれてるんですね。では、写真を拝見しましょう! 

地方の美味い店情報はどこから? 

澤● まずは、昨年も紹介しためっちゃ美味しい北海道のお寿司屋さんです。家族でお腹いっぱいいただきましたが、昨年紹介してないものをということで大将おすすめのししゃもです。本物の北海道の本ししゃもは、漁れる海域も季節も限られているということで貴重なんですって。握りは柚子胡椒でいただきました。  

当日のお品書き、本ししゃもの握り鮨と唐揚げ(写真はコラージュ) 

竹内★ ししゃもの握りは私も初めて見ました。というか、聞くのも初めてですよ。ししゃもって、握りのネタになるほど大きいイメージがないですもん。 

 一般に流通している9割はカペリン(樺太ししゃも)という、ししゃもとは別の種なんですね。ししゃもは秋に生まれた川に遡上して産卵するのですが、カペリンは一生海ですごします。見比べたことがある人は少ないと思いますが、ししゃもは目や口、ウロコが大きく体がふっくらとしています。 

澤● 次は前回に続いての富山です。夏のラフティングの後にもう一度富山に行く機会がありまして、今度は写真を撮ってきましたよ。富山湾の宝石と呼ばれる白エビの刺身、アジのなめろう、それからいまも富山駅構内にある駅そばが発祥なんですけど、すごく有名な「立山そば」です。

白エビの刺身
アジのなめろう
立山そば 

竹内★ 富山はほんとうに食材の宝庫ですよね。なんだか地方の美味しいものを食べるお仕事が多くて、うらやましい限りです。 

澤● 仕事で出会うものもありますが、プライベートで美味しいものを食べたいときは、その地方に住んでいる友人から教えてもらったり、連れて行ってもらったりするんです。私は博多のもつ鍋が大好きなんですけど、最初に教えてもらった一推しの店と、2回目に別の友人から教えてもらった一推しの店が同じ店だったこともあるくらいで、信用できますよ。情報源は日本全国の友人です。 

別々の友人の一推しが同じだった博多のもつ鍋(写真上)と明太子

旬の美味しい〇〇と、歴史的不漁の〇〇 

竹内★ 秋はいいですよね。秋ナス、サツマイモ、澤さんの大好物の柿、秋鮭・・・。最近気になったりハマったりしている旬の食材はありますか? 

澤● 私、果物が大好きなんですよ! 娘も大好きなので、いろんな地方の知人・友人からから送ってもらってます。この前、顔より大きい梨をもらって、味はあまり期待してなかったんですけど、めちゃくちゃ甘くて美味しかったですよ。自分でふるさと納税して返礼品をお取り寄せすることもあるくらいです。 

竹内★ そうですか。お取り寄せは、たとえば? 

澤● 福島、山梨、岡山とかですね。大好きなぶどうや桃が多いです。福島県伊達市の黄色い桃が美味しくて気に入りました。なんて名前だったかな? 

竹内★ ぶどうや桃は品種改良でどんどん美味しくなっていますね。でもシャインマスカットが、あちこちで栽培されるようになって、味が良くないものも出回って人気が落ちているといった例もありますので、名前じゃなく自分の舌を信じましょうね。 

澤● 今日はホンダカレイを買ってきたので煮付けにする予定です。でも娘に「今日は煮付けだよ」って言ってるのに、「麻婆豆腐がたべたい!」って習いごとに行っちゃいました。日持ちしない魚だからどうしたもんですかね。 

竹内★ カレイの煮付けは少し置くと味が染みますから、今夜つくって明日いただくのが美味しいと思いますよ。 

澤● 魚だと、旬のはずの秋刀魚や秋鮭が高いですね。昨年新潟県村上市に行って鮭釣りと塩引き体験をした際、記録的不漁だと聞いたのですが、今年はさらに半減する不漁なんですってね。  

竹内★ ちなみに、東日本では正月に新巻鮭を食べる習慣がありますよね。サケは「栄える」に通じるとか生まれた川に戻ってくるからなど、年取り魚として縁起がいいからとされています。でも西日本ではブリを食べますね。ブリは成長するにつれて名前が変わる出世魚で、やはり縁起がいいとされています。でも東西で違う理由は、鮭は海水温が低い北の海に住み、ブリは温かい南の海に住むので、秋から冬にかけて漁れる魚が違っていたからなんですね。 

 食文化って、その地域でとれるものや作れるものをベースとして、何世代か、場合によっては何百年かかって醸成されてきたものじゃないですか。それが数年で変化を余儀なくされるというのは厳しいですよね。世界中でSDGsに取り組んでいるわけですが。 

アジア大会アンバサダーとしての観戦記 

竹内★ アンバサダーをされているアジア大会はご覧になってますか。サッカーの若い選手たちはどうでしょう?

澤● 今回は何度も名古屋入りしています。女子サッカーは静岡で試合をしているのでスタジオ観戦ですが、準決勝の韓国戦、決勝戦(対北朝鮮)はもう2段くらいギアを上げてほしいです。来年は女子のワールドカップがあって、今回は国内の選手が、ワールドカップメンバーに入るためにアピールするチャンスでもあるんですね。 

 他の競技でも若手の成長に注目してます! 特に競泳の男子平泳ぎの大橋信くん、世界新記録すごいですね。あの向上心とギラギラ感は17歳ならではですね。 

竹内★ 澤さんも17歳のころは間違いなくギラギラしてたでしょうね。 

 今回もまだ発表できないネタがいろいろあると思いますが、次回に期待してますので、よろしくお願いしまーす!!  

(写真提供:澤 穂希)