
2026年 夏号
いろいろと面白かったワールドカップ
竹内★ 澤さんこんにちは! 6月11日から7月20日までFIFAワールドカップ2026が開催されていたため、食アド®︎トーク2026年夏はワールドカップが終わってからにしましょうということで、4か月ぶりの開催となりました。
さっそくですが、澤さんは今回のワールドカップをご覧になっていかがでしたか。
澤● 先生お久しぶりです!(笑) 私は、今回のワールドカップも面白かったと思っています。出場国数が32から48に増えたことで賛否はありますが、カーボベルデやキュラソー、ハイチなど、よく知らない国であっても、なかなかいいサッカーやいい選手を観ることができました。特にカーボベルデはすごかったですよね。グループステージでウルグアイや優勝したスペインと引き分けたし、ノックアウトステージでも延長で敗れたものの準優勝のアルゼンチンと際どい試合をしました。
竹内★ そういえば大会最優秀ゴール賞も、カーボベルデのカブラル選手がアルゼンチン戦で決めたゴールが選ばれましたね。今回の優勝と準優勝の国に90分では負けてないのですから、よく考えたらものすごいです。日本代表はどうでしたか。
澤● 日本も試合をする中でどんどん進化している感じを受けました。でも優勝するとなると、他の国もそうですが、フィジカルもメンタルも高いレベルでバランスが取れてないと難しいでしょうね。そういう面で、スペインはいちばん強かったですね。決勝戦では、アルゼンチンが何もできないくらいスペインがコントロールしていました。アルゼンチンは決勝では、メッシも含めチームの状態があまり良くない感じでした。なので、試合としては、私は準決勝の2試合がいちばん面白かったです。
あと感じたのは、やはり個人の能力の高さ。メッシはもちろん、得点王のエムバペや最優秀選手に選ばれたスペインの大黒柱ロドリなど、上位にいくチームは個人技のレベルが高かったですね。
竹内★ 確かに、そうですね。来年の女子のワールドカップも楽しみです。
夏の旬・そら豆の隠れた美味は “●●”
竹内★ すでに夏真っ盛りですが、夏の旬のものは食べていますか?
澤● 今年は残念なことに土用のウナギは食べられなかったので、最近では桃(白桃、黄桃)くらいかなあ。
あ、そういえば富山に行って黒部川でラフティングをしたんですが、そのとき富山名産のホタルイカや白エビを食べました。あと、入善(にゅうぜん)ジャンボ西瓜(黒部スイカ)という21kgもある巨大なスイカを切る経験もしました。食べてもみましたが、予想に反して甘くて美味しかったです。


竹内★ スイカの産地としては熊本県や千葉県が有名なのですが、実は日本海側は水捌けのいい砂地が多く、水も豊かな富山県はスイカの隠れた名産地なんですよ。入善ジャンボ西瓜は、一般のスイカとは違って自根栽培(接木ではなく種から栽培)で、しかも1株に1個の玉しか実らせません。病気が出ないよう同じ土地では10年に1度くらいしか作らないのだそうです。
そら豆も夏の風物詩なのですが、食べたことありますか?
澤● あります! からも焼いて食べるんですよね。
竹内★ そう、焼きそら豆、塩茹で、ソテーなどなんでも美味しいですよね。でも、いちばん美味しいのは、豆と殻の間にあるスポンジのような白いわたなんです。豆を食べたあと、わたをスプーンなどでこそいで食べてごらんなさい。トロリとして甘くて、なんとも言えない美味しさですよ。
以前、料理屋のカウンターでその話を板前さんにしたら、「初めて知りました。その話を聞かせていただいたので今日のお代はけっこうですから」と、うれしい経験もしたんですよ。機会があったら話してみてください(笑)。

夏バテ、熱中症はなったことがない澤さん
澤● 夏休みの子どもの食事や熱中症予防なども話題に出るなと思いつつ、娘が急性胃腸炎にかかっちゃいまして、うどんなど温かい消化に良いものから食べさせて、今は良くなりました。なので、夏の食生活というより、お腹をこわしたの時の食生活になってしまいました。
竹内★ いまは家の中と外の温度差が激しいので、お腹は壊しやすいですね。熱中症予防のために体を冷やすといっても、お腹は冷やさないほうがいいですよ。私も意外と夏にお腹が弱くて、家の中だけですが夏は腹巻きをしているんです。
澤● 私も寝る時は長袖、長ズボンですよ。そもそも私は夏バテも熱中症もなったことがないんですよね。
夏バテでガリガリになる人もいますが、私は食べられる人は大丈夫と思っています。現役の時も暑さは関係なく食べられました。なでしこジャパンのメンバーもよく食べましたが、皆だいたい肉派で焼肉だとテンション大上がりでしたが、私は昔から肉より魚派なんですよ。魚は夏バテ防止にもいいんですよね。
竹内★ そうなんです。魚は、タンパク質だけでなく、ビタミンB群や必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸が含まれていて、夏が旬のサバ、アジ、イワシ、川魚のアユやヤマメも夏にはおすすめです。私も肉より魚ですね。
澤● 熱中症対策は、汗をかいていれば大丈夫と思っていて、そのためにも水分補給は欠かせないと思っています。高齢者が熱中症になりやすいのは汗をかけなくて体の熱を放出できないからと言われますよね。
竹内★ 現代人は昔の人と比べて、特に汗をかきにくくなったことと唾液が出にくくなったというのがあります。澤さんのように毎日走って汗をかいて、食事もちゃんと摂れている人は夏にも強いです。
澤● 少し前ですが、痩せたいママ友の相談にメールでアドバイスいただき、ありがとうございました。
こんな相談でした。「ジムに通って運動はしているのになかなか体形が変わりません。食事が良くないのでしょうか?」。私は運動の方はある程度アドバイスできるのですが、食事の面は先生に聞きたいと思いメールをした次第です。
竹内★ はい。詳しい状況がわからないので一般的なヒントですが、「食事のことだけでいうと、3食の内容が重要です。朝食では糖質を、昼食では脂質を、夕食ではたんぱく質を中心に摂る。そして、朝と昼はしっかり食べて、晩ご飯は八分目、というのがおすすめです」と返信しましたね。
朝はまず、脳のエネルギーであるグリコーゲン(ブドウ糖)を補給してやらないといけない。そのための糖質なんですね。そして、昼は脂質、夜はたんぱく質、それだけという意味じゃないですが、そういうのを意識することで運動の効果も出やすくなります。
今こそ「夢は叶う」ことを伝えたい
竹内★ 今日最後のテーマですが、澤さんの書籍『ジュニア版 夢を叶える』が先日出版されましたね(徳間書店刊 定価:1,700円+税)。


澤● 2011年にワールドカップで優勝した後に出したのですが、子どもたちが読みやすいようふりがなを付けて、ジュニア版として出したものです。ワールドカップ優勝を知らない今の年代の子にぜひ読んでもらいたいです。子どもには無限大の可能性があって、夢を叶えるのは楽なことだけではないけれど、あきらめないで日々がんばった先に夢が実現するんだよということを、澤穂希の体験を通して、子どもやその親にも知っていただければと思います。
夢を叶えるために、毎日小さなレンガを積み続けることを、子どもがあきらめないでどう頑張れるか、それを親がどうサポートすればいいかなど、ヒントになるのではと思います。
竹内★ 私もさっそく読ませていただいたのですが、サッカーをやっている子どもたちにはもちろん、その親や、一般の大人たちにもぜひ読んでもらいたいと感じました。プレゼントの企画も検討中で、澤さんの現役時代の背番号10にちなんで10名の方にプレゼントして読んでいただくというようなこともできればと思います。
またサポートしているジュニアサッカーチームの主催大会でも、がんばった子たちに「澤穂希賞」としてプレゼントしたいと思います。
澤● お役に立てるとうれしいです! 次回は美味しい写真を用意しますね。
竹内★ それはうれしい、というかうらやましい! 今日はありがとうございました!!
