2024年4月号

 みなさま、お元気ですか!? 澤穂希です。「食アド®トーク」が始まってからというもの、買い物に行って旬の食材を見つけるたびに、竹内先生のあの笑顔が浮かぶようになりました。少々お値段が……と思うときもありますが、「食アド®トークの話題を提供しなくちゃ」という理由をつけてついつい買ってしまう今日この頃です(笑)。

身体が目覚める春に食べなくてはいけないもの?

 というわけで、先生のせいにしてメールでお送りしました「今日の買い物」を、最初の話題とさせていただきます(写真)。

 

 まずはちょっと贅沢に北海道産のホッキ貝。美味しいうえに、疲労回復にいいタウリンやカルシウム、マグネシウム、鉄などの必須アミノ酸もたっぷりです。
 それから前回も取り上げた伊達のあんぽ柿。柿はもともとビタミンAが豊富ですが、干すと2倍に増えるんですよね。
 そして丸かじりできるキンカン。甘酸っぱくて美味しいうえに、ご存知の通り薬用にもされるくらい身体に良さそうな食べ物です。

竹内 冬から春になるこの季節にドンピシャの旬の3品ですね。実はどれも私の好物で、メールをもらった翌日、食べたくなってホッキ貝を買いましたよ。ホッキ貝の産卵期は5、6月頃で、その直前の今が一番美味しいんですよ。

 バランスも100点満点ですよ。「バランスが取れた食事」とよく言われますが、栄養バランスだけでなく、栄養、味、食感の3つが揃ってこそ「良き食事内容=バランス」と言えるのです。ほんとに良い選食力を発揮されていますね。

前回、冬は身体が蓄えようとするから体重が少し増えるのは自然とお聞きして安心していたのですが、目覚めの春を迎えても、冬に溜め込んだものがなんか抜けない感じがするのですが、ヒントをいただけますでしょうか。

竹内「春の皿には苦味を盛れ」という言葉があります。デトックスとよく言いますが、溜まった毒素を体の外に出してやるイメージですね。春の苦いものやエグいものというと、タラの芽、フキノトウ、フキ、コゴミ、ゼンマイ、タケノコなどですね。

なるほど! 春には春にとれるものを食べるのが身体に良いという、大切な自然の摂理なんですね。いろいろ食べて目覚めさせたいと思います。
 ところで、ファスティング(断食)についてはどう思われますか。

竹内 極端な方法は人によって合う合わないがありますから、一度試しにくらいはいいとして、習慣的にやるのはおすすめしません。人間は食べられないのはストレスですから、よくリバウンドの原因になったりします。

家族の健康維持にはウンチの話もだいじ

今日のママ友の相談シリーズは、ウンチの話をしてよろしいですか。「中学受験を控えた小学生の息子が、ストレスからかトイレによくこもっています。ただ、硬いのかゆるいのか、年頃なので話してくれません。何を食べさせればお腹に良いのでしょう」という悩みでした。

 便秘解消には食物繊維(海藻類、イモ類、キノコ類)や発酵食品、ビフィズス菌などがよいと一般的に言われます。お腹がゆるいときに整えるには、消化に負担が少ないおじや、おかゆなどが良いですか?

竹内 そうなのですが、注意が一つ。おじや、おかゆは病気の際など一時的には良いのですが、日常的に食べるのはむしろ消化能力が落ちてしまうのでNGなんです。

 便秘や下痢は精神的な原因も多いですね。家族の健康管理のために、恥ずかしがらずに普段からウンチの情報交換をしておくのは大切なこと。食アドとしては、うちではこんな話をしてるよと、水を向けるアドバイスもいいと思いますよ。

夫婦二人の食事で会話が増えた

 家族の話題としては、大人の味覚を持つ娘はとうとうゴルゴンゾーラの味もいけるようになりました。空港のお店で娘が好きなカルボナーラを頼んだところ、ゴルゴンゾーラ味だったのでさすがに無理かなと思ったら、美味しい美味しいと平気で一人前食べてしまいました。

竹内 すごい! ますます味覚が発達してきましたね。研究のためにぜひ一度お会いしたいものです。小さい時から好き嫌いなく多様な食品を食べる子は味覚の発達が早いという説もあるのですが、そうでしたか? 身体の成長も早いほうなのではないですか。

 小さい時からしっかり食べていましたね。今はちょうど身長がどんどん伸びている時期です。夫が、食事を美味しく楽しく食べたいという人なので、そうした雰囲気が娘の味覚にもいい影響を与えているかもしれないですね。

竹内 ご主人は自分でもよく料理をつくられるのですか?

 ロンドンで一人暮らしをしていた際、自分でも料理をしていたそうです。先日も雪の中、仲間とキャンプに行って、ビーフシチュー、アヒージョ、ムール貝など美味しそうな写真を送ってきましたよ。家にも調味料をいろいろ用意してあって、ローストチキン、牡蠣グラタン、リゾットなどは得意料理で、娘もお気に入りです。

夫の裕章さんがつくったキャンプ料理から

 子供が小学生になってから、時間を合わせて夫婦二人でランチをするのが楽しいです。美味しいものを食べながら、子供のこととか仕事のこととなど会話をする機会が増えました。

竹内 食の好みが合うというのは、夫婦にとっていちばん大切って言いますよね。食事をしながら会話をするというのは理想的な家庭像で、当然お子さんにも良い影響を与えるでしょう。これからも食事を通じて仲良くやってください! これが本当の食通ですね(笑)

 ありがとうございます! 皆さま、澤穂希の食アド®トークはお役に立てましたでしょうか。次回は夏、7月号です。お楽しみに!

(写真提供:澤穂希)